古事記と合気道の世界④
こんにちは!
さて,前回の古事記の続きを語っていきましょう.変わり果てた姿のいざなみ(伊耶那美).もうかつての仲睦まじい夫婦の姿はありません.今後の展開は一体どうなってしまうのか....!?
さて,全力ダッシュで逃げるいざなぎ(伊耶那岐).しかし後ろを見るとよもつしこめ(黄泉醜女)という醜い姿をした黄泉の国の者が追いかけているではありませんか!!
いざなぎ(伊耶那岐)は山葡萄(やまぶどう)を彼女らめがけて思いっきり投げつけました.するとよもつしこめ達はやまぶどうをムシャムシャ食べ始めました.
しかしすぐに食べ尽くすとまた追いかけてきました!つぎは竹の子を投げつけます!またもやよもつしこめ達はムシャムシャ食べ始めました.しかしすぐに食べ尽くしてしまいました.
次は黄泉比良坂(よもつひらさか)にあった桃の実を手に取り投げつけました.すると桃は効果があったようで,よもつしこめ達は逃げ帰っていきました.
しかし...いざなみ(伊耶那美)はまだ追いかけてきます.どんなアイテムも無効化するラスボスのような様になってきていますね笑
いざなぎ(伊耶那岐)は現世と黄泉の国の境界に超巨大な大岩をどしんと置いて,道を塞ぎました.
そして岩を挟んで夫婦は会話します.
いざなみ(伊耶那美) 『いざなぎ(伊耶那岐)よ,そなたの国のものを毎日1000人殺してやります』
いざなぎ(伊耶那岐) 『いざなみ(伊耶那美)よ,ならば私は毎日1500人の子供が産まれるようにしましょう』
それからは,1日に1000人が死に,1500人が産まれるようになったのであります.
恐ろしい会話でしたね笑 死を防ぐのではなく生の方が数を多くするというのもまたすごい発想です.
さて黄泉の国に行ったいざなぎ(伊耶那岐)は,自分の身が汚れてしまっているのに気づき,禊(みそぎ)をするために川に入ります.
禊をしているとまたたくさんの神様が生まれていきます.そんな中でも,左目・右目・鼻を洗った際に何か今までとは違う強力な神が生まれてきました.
左目からは太陽の神「あまてらす(天照)」,右目から月の神「つくよみ(月読)」,鼻から嵐の神「すさのお(須佐之男)」が生まれました.
いざなぎ(伊耶那岐)は大層喜び,あまてらすには高天原,つくよみには夜の国,すさのおには海をそれぞれ治めるように命じました.あまてらすとつくよみはすぐに了承しましたが...おや?すさのおはどうやら不満なご様子です.
こうしていざなぎ(伊耶那岐)といざなみ(伊耶那美)が生んだ神様の数は81柱となりました!...81といえば,九九の最後が9×9 = 81ですよね!何か運命的なものを感じます!
さて3柱達はそれぞれの場所を治め始めました.あまてらすは太陽の神ですから,あらゆるものが成長するよう力を注ぎました.つくよみは夜の静けさを与えました.
しかしすさのおはちっとも海を治めません.そのせいで海は荒れ果ててしまいました.
いざなぎ(伊耶那岐)がどうしたのかと尋ねると,すさのおは答えます
「おれは海なんか治めたくない!!お母さんのところに行きたい!!」
えーーーーーー.まさかの駄々っ子でした笑 しかもお母さんのところに行きたいからと言って治めないとは...
いざなぎ(伊耶那岐)も同じ気持ちになったのでしょう.怒って果ての国まで追い払ってしまいました.そしてショックだったのか,いざなぎ(伊耶那岐)は隠居してしまうのでした.今後いざなぎ(伊耶那岐)は物語に登場しないので,主人公が交代ですね.
さて,いかがだったでしょうか?以上で古事記のいざなぎ(伊耶那岐)・いざなみ(伊耶那美)編が終了となります.今後はあまてらすとすさのおのストーリーとなっていきますので,一旦古事記はここまでにしておきます.今後のお話が欲しいという声が多ければ続きも書いていこうと思います.
ここまでのストーリーの中で,合気道に関係してきそうな言葉がいくつか登場してきました.次回はそのあたりについて合気道との関連性について考えていきたいと思います.
ではでは.今回はここらへんでお暇いたします.