とある合気道の修行者ブログ

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古事記と合気道の世界 ー宇宙観ー

こんにちは!

 

さて,今回は合気道古事記の関連づけをしていこうと思います!

 

開祖は合気道の精神を説明される際に,よく「宇宙」「大地」という言葉を用いて説明をされていました.この宇宙や大地というのは古事記にも関係することになります.開祖は神道の考え方を習得され,合気道の中に多く取り入れられました

 

宇宙といえば,皆さんが聞いたことのあるものとして「ビッグバン」があるかと思います.ビッグバン理論というのは,最初宇宙は点の大きさほどに小さく,そして爆発的な拡大をしたというものです.

古事記では,この宇宙の始まりについても述べられています.それによると,宇宙起源にはあめのみなかぬし(天之御中主)が関係しているとされました.

あれ?誰だっけ?という方のために再度説明いたしますと,最初宇宙は天も地も時間も空間もなく,まずそもそも世界が有るのか無いのかもよくわからない状態でしたが,天の中心に『たかあまはら(高天原)』という場所ができました.そして,一番最初の神様として『あめのみなかぬし(天之御中主)』が登場したのです.宇宙の創造神ともいえる存在です.

 

つまり宇宙におけるエネルギーそのものはあめのみなかぬし(天之御中主)であるという考え方です.以降はこのエネルギーのことを精霊と呼称させていただきます.合気道においてもエネルギー体のことを氣(き)と呼称しています.

 

時代をかなり遡ってみると,精霊(あるいは)という考え⽅は,縄⽂時代から存在していました.⾃然界は「地・⽔・⽕・⾵」の四⼤精霊から構成されているとし,縄⽂⼈はこの精霊を尊敬していました.これは現在の科学のようにそれぞれの構成要素がわからなかった彼らとしては,⾃然から与えられるもの,つまり⾃然からの頂き物として考えたことから⽣まれたものではないかと私は推測しています.

 

また,弥⽣時代などでは稲作が発達したことから,特に太陽⽔の霊(この地点では神と呼ばれていたかもしれません)を特に敬ったことから,霊(神)にも序列が⽣まれました

例えば伊勢神宮では天照⼤神(あまてらすおおみかみ,いわゆる太陽神)を祀っているが,太陽神ですらあめのみなかぬし(天之御中主)の⼦孫であることから,あめのみなかぬし(天之御中主)は序列の中でも最⾼の位置に存在するものであると推測することができます

 

古事記が編纂(へんさん)されたのは奈良時代(和銅5年(712))であることから,当時すでに霊(神)の序列はある程度確⽴されたものであったのでしょう.まとめると,古事記の編纂期にはすでに宇宙観というものは存在し,特に天地開闢に関わったあめのみなかぬし(天之御中主)が序列で最⾼位であるとしたと思われます.

 

難しい話になってしまったかもしれませんが,つまり古事記においては,この宇宙のエネルギーそのものがあめのみなかぬし(天之御中主)の一部であるということになります.合気道では,このエネルギーを正しく扱うということが大事となるのです!

 

え?それってどういうこと?とはてなマークがいっぱいになったことかと思いますので,次回に肝心な合気道の精神論についてお話できればと思います!神秘的な古事記の世界を合気道ではどう捉えているのか.神道とはどんな関係があるのか.少しでもわかりやすく説明できるように頑張ります!

 

ではでは.今回はここらへんでお暇いたします.