とある合気道の修行者ブログ

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宇宙はこうやってできた! -宇宙論と合気道-

こんにちは!

 

今回は「宇宙論合気道」の組み合わせでお話したいと思います!

 

意外な組み合わせだと思いますが,実は合気道の哲学には宇宙論的な要素も入っています!

あと自分が天文学が好き(もともとは大学で天文学を専攻したかった)というのもあります笑

 

今回の記事では宇宙論の中でも,宇宙の創生について古代の人たちがどのように考えていたのかをみていきます!

 

みなさんは宇宙がどのようにしてできたのかというのをご存知でしょうか??

 

現在は『ビッグバン説』が最も有力であると言われています.

 

今では科学,特に物理学の発展に伴って宇宙についても計算によって解明が進んでいます.

しかし古代では宇宙の始まりというのはもっと神聖なものとして考えられており,「神様がつくった」,「自分たちよりも前の人たちがつくった」など様々な考え方がされていました.

 

また各地方によって解釈の仕方が異なっていたりもします.それらを見ていきましょう!

 

※以下の内容はこちらのサイトを参考にさせていただきました!ありがとうございます!

http://www9.big.or.jp/~akkun/ancient_univers/ancient.htm

 

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・古代インド

古代インドには『ヴェーダ』というバラモン教聖典があり,宇宙や世界の成り立ちも描かれていました.

ヴェーダによると世界は地上・空気・天の3つに分かれているとのことです.

 

まず世界はコブラのような姿をした大きなヘビがとぐろを巻き自身の尻尾をくわえています.その蛇の上に大きなカメ,そしてその上にはゾウがいて地上を支えています.地上は3つの層に分かれています.天には神様が住んでいます.

 

※おそらくはまだ宇宙創生というよりは宇宙や世界の仕組みについて考えられていたということでしょうか?勉強不足なので違っていたらごめんなさい!!

 

古代ギリシャ

古代ギリシャではすでに太陽系の星の存在が知られていたようです.

宇宙は地球を中心としており,月・水星・金星・太陽・火星・木星土星の7つが地球の周りを周回(公転)していました.つまり地球を中心に他の星が回っているという『天動説』です.天動説はアリストテレスによって提唱されプトレマイオスによって理論が確立しました.

 

しかしこの理論では説明できないことがありました.7つの星のいくつかが規則正しく天を周っていなかったのです.天動説ではこの不規則に動く星が説明できなかったのです.それで惑わす星,つまり『惑星』と名付けられました.

 

・古代バビロニア

古代バビロニアの宇宙観では神様が登場します.シュメール人天地創造の神マルドゥークがつくったとされる巨大な丸い天井に星が張り付いていると考えていました.

 

そして地上の中央には1つの巨大な大地があり,そこに人類が住んでいるとされました.さらに大地の中央には高い山があるとされていました.大地の外側は海で,さらに外側には神が住む世界がありました.

 

古代バビロニア人は太陽や月の動きを観測していたようです.一説では,暦を最初に作ったのはバビロニア人ではないかとされています.

 

ここからは私の考察ですが,古代バビロニアは現在のイラク周辺,つまりユーラシア大陸の西側に位置していました.大きな大地というのはユーラシア大陸のことではないでしょうか.中央の高い山というのはヒマラヤ山脈?なのでしょうか.バビロニア人が住んでいた地域からはヒマラヤ山脈が離れているように思いますが...

 

古代エジプト

古代エジプトでは大地の4つの隅に高い山がありました.そして中央にはナイル川が流れています.星は天に張り付いてい天が動くと星も一緒に動きます(ここは古代バビロニアの考え方と同じではないでしょうか).

 

古代エジプトにおける太陽の神様は『ラー』です.ラーは天にあるナイル川を渡ります.ラーがナイル川を渡ることによって昼夜が変化すると考えられてきました.

 

古代エジプトでは星を観測するための高度な技術を保有していたとされ,エジプトの宇宙観では神話的な側面を持ちつつ科学的に宇宙を解明しようともしていたようですね!

 

・古代日本

最後はもちろん日本の神話からです!

 

古事記での宇宙観は以下の記事で詳しく説明しておりますので,こちらも併せてご覧ください!!

aikitommy.hatenablog.com

 

古代の日本では各地で言い伝えられた伝承などが編纂されて古事記日本書紀が作られました.古事記日本書紀ではストーリーが異なるため,今回は古事記を取り上げたいと思います.

古事記によると,世界の始まりでは,天も地も時間も空間もなく,まずそもそも世界が有るのか無いのかもよくわからない状態でした.何かもやもやっとしたものが漂っています.

そのとき,天の中心に『たかあまはら(高天原)』という場所ができました.つまり神の住まう世界です.そして,一番最初の神様こそが『あめのみなかぬし(天之御中主)』です.

次に「たかみむすひ(高皇産巣日)」と「かむみむすひ(神皇産巣日)」が現れました.しかし2柱(神様は柱(はしら)と数えるようです)も姿・形をとらえることができません

 

3柱の登場により宇宙が形成されました.また数々の神様の登場により,天と地が形成されました.また神様にも性別が生まれ1対の夫婦神も登場します.

そして夫婦神のいざなぎ(伊耶那岐)いざなみ(伊耶那美)が登場し,日本が形成されていきます.

 

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さて,ということで各地の宇宙論を見てきましたが,合気道では古事記における宇宙観が精神哲学として重要な要素となっています.精神哲学である『道文』には天の中心『たかあまはら(高天原)』や最初の神様『あめのみなかぬし(天之御中主)』も登場します.

 

※『道文』についてはこちらで紹介しておりますので,是非ご覧ください!!

aikitommy.hatenablog.com

 

他の国の宇宙観でも神様が登場します.神様は太陽神や天地創造の神様であったりと様々ですが,面白いのは宇宙(あるいは天)を神様がぐるりと囲っていたり海の外に住んでいたりと,立ち位置が違っていることですね!

 

高天原というのは,一口でいえば,全く至大天球成就おわるということになる.これ造化開闢(かいびゃく)の極元なり.高天原の意をより理解して,神の分身分業をなしてゆくところに合気道ができるのである.

 

開祖:植芝盛平翁先生はこのように唱えられました.宇宙の創造を理解するということは合気道の哲学を理解するためにも重要な要素です.

 

さていかがだったでしょうか.今回は古代の宇宙論について説明いたしました!合気道の哲学には宇宙論的な要素も入っていますので,何か哲学を理解するためのヒントになれば幸いです(私もまだまだ勉強中です!笑).

 

ではでは.今回はここらへんでお暇いたします.