合気道で主導権を握れ!!【先の先】 -文字で見る合気道-
こんにちは!
前回は合気道で主導権を握る方法について導入をご説明いたしました!
今回はその中でも『先の先(せんのせん)』を合気道で使う方法について考えていきたいと思います!
まず初めに先の先とは次のようなものでした.
・先の先(せんのせん)
相手が打ち込んでくるというのを見越して,相手が仕掛けてくる前にこちらから動作を仕掛けていきます.
「先」の先ですので,自分から仕掛けていきます.少しでも相手が隙を見せたらすかさず攻撃を仕掛けます.また,先の先でもう1つ重要なのは相手に静かな圧力をかけることです.相手に静かな圧力をかける.そして相手に攻撃ができないようにしてこちらから仕掛ける,いわば先制攻撃です.
では合気道において先の先を取るとはいったいどういう事なのでしょうか??
合気道は護身術の側面を持っていますので,先制攻撃,例えば顔面パンチとか蹴りを入れることはできません.
しかし先の先というのは何も攻撃することだけではありません.
私としての考察では,相手に静かな圧力をかけることが合気道の先の先ではないかと思っています.
1.静かな圧力をかけることによって相手の動きを封じる
まず重要なことは「相手のペースに持っていかせない」ということです.
ただしこれはかなり難しいですし,私もよくわかっていません笑.でも私の師範は覇気のように相手を一瞬止めるような動きができるため,実際に存在するのだと思います.
またこの相手のペースに持っていかせない方法は武道や流派によっても様々です.私の道場では,自分の踏み出す一歩によって相手に圧力をかけて相手の攻撃を封じています.
2.攻撃を誘導する
こちらのペースに相手を持っていくことができれば,次は「攻撃の誘導」です.
自分が「ここに攻めてきてくれたら受けやすいなあ〜」というところに相手が踏み込んでくれるとかなり有利になりますよね.
相手の攻めを利用するためには,まず相手が攻めてくるということを受け入れることです.反発しようとすると身体がこわばります.相手が攻めることは認めなければなりません.
でもここで黙って待っていては,せっかくの静かな圧力も役に立ちません.相手がまた体勢を立て直してしまうと意味がないので,その前にこちらから仕掛けていきます.
まず相手が圧力で固まっているときに「差し出すような感じで」手を差し伸べます.この瞬間に相手は初めて敵が攻撃したことを認識します.そして慌てて自分の手をつかもうとしてきます.
ここで自分はすかさず手をすっと後ろに引き,身体を半円を描くように横に避けます.すると相手は攻撃線から自分が消えることでバランスを崩します.
相手がバランスを崩してしまえば,あとは好きな技をかけてあげることで相手は倒れる,というわけです!!
圧力によってこちらのペースに持っていき,自分が狙って欲しいところに攻撃を仕掛ける,これが合気道における『先の先』だと考えています.
さていかがだったでしょうか.
先の先は奥が深く,多くの武道でも取り入れられています.
しかしなかなか自覚もしにくい上に,普段の人間の行動とは違うような動きをするため,身につくまでにはそれなりのトレーニングが必要になるでしょう!
皆さんも先の先を捉え,相手を無力化するという奥義を是非極めてくださいね!
ではでは.今回はここらへんでお暇いたします.