美味いものには匠の技がある!寿司と合気道 -合気道との意外な共通点-
こんにちは!
今回は寿司の握り方を通して合気道との共通点を探っていこうと思います!
寿司と合気道という一見すると全然関係なさそうな組み合わせですが,調べてみると意外な共通点が見つかりました!
私はまだ学生なので一見さんお断りみたいな店にはもちろん入ったことがありませんが,何回か寿司職人が握ったお寿司を食べたことがあります.食べた瞬間の口の中でほろっとシャリが崩れる瞬間・ネタの程よい冷たさと季節の魚の旨味,そして人肌の温かさはもう言葉に表せないですよね.あーー食べたくなってきた笑.
さてさて,私の経験を話していると皆さんがヨダレまみれになってしまうのでまず始めに寿司の握り方を見ていきましょう!
「え?酢飯の上に魚を乗っけるだけなんじゃないの?」と思った方!寿司を握るって複雑な工程があるのです.
・寿司の握り方
1.
水と酢を混ぜた液で指先を濡らす.右手で酢飯を取り指先で軽く丸める.
2.
左手でネタを持ち,右手の人差し指でワサビをつける.
3.
ネタの上に酢飯を乗せ,左手の親指で酢飯をゆっくり押さえる.
4.
左手の指を丸めて酢飯の両サイドをキュッとしめる.右手の人差し指で上もキュッとしめ,酢飯を縦長に広げる.
5.
右手の中指を酢飯に添えてひっくり返す.右手の親指と中指の腹を使って,ネタの左右を軽く押さえる.
6.
圧力をかけないで,優しく包み込む.
7.
水平に180度回転させ,再度軽くしめて形を整えたら完成する.
とにかく握るのに魂がこもりそうなほど繊細な作業です.まさに職人技なのです.
寿司の修行については
『シャリ炊き3年,合わせ5年,握り一生』と言われています.
下働きは何年も続きます.掃除・皿洗い・雑用の中で店主や先輩たちの技を目で見て盗みます.ネタには様々な種類があり,それに応じて握り方も変えなければなりません.また,寿司店で働くと客の好みなどを瞬時に見抜かなければなりません.臨機応変に対応するためには接客のスキルを上げることも同時に要求されます.
・伝統を受け継ぐ
寿司職人になるということはその店の伝統を弟子が受け継ぐということです.時間をかけて丁寧に経験を積み,四季折々の魚を学び,握り方を変える.何回も何回も何回も繰り返し師匠の元で学んで成長していくわけですね!
寿司というのは見た目は実に単純な料理です.
酢で炊いた温かいご飯の上に魚を乗せてできあがり.至ってシンプルです.
でも皆さんと一緒に見てきたように,実に複雑な工程です.日本の寿司の起源は奈良時代かそれ以前であるとされています.にぎり寿司の誕生は江戸時代です.長い時を経て,寿司は伝統として受け継がれてきました.
さて,今回はさらに寿司の握り方についても見ていきましょう!
私の記事では『本手返し』『小手返し』の2種類を載せておきます….おや?小手返しって….
□本手返し
:最も伝統的な手法です.右手の指に乗せてから左手で上からかぶせるようにします.
□小手返し
:寿司の上にワサビを置いてシャリを乗せ,上から下に転がします.右手に移動させないで左手の中で横に転がします.
・合気道と寿司
私は合気道において相手の手を掴むのときの強さは寿司を握る時と同じではないかと考えています.寿司はキツく握りすぎるとシャリが崩れてしまいますし,ご飯も硬くなってしまいます.大事なのは,シャリとネタをなじませることです.酢飯と魚という全く異なる食材を融合させるのです.
合気道でも同じことが言えるのではないでしょうか?
自分の手と相手の手というのは当然ですが異なるものです.合気をするにはこの手同士を通じて調和しなければなりません.ということは強く握りすぎると馴染まず相手が力を入れてきます.自分の手を相手の手になじませること.まさに寿司と合気道に共通するポイントであるといえます.
さていかがだったでしょうか?
寿司の握り方と合気道はどちらも繊細な技が求められます.どちらも手というものを通じて異なるものを融合するという共通点を発見することができました!
皆さんも是非,寿司を食べる際にはこの繊細な技というものがあって旨味が出るということを思い出してもらえますと幸いです!
ではでは.今回はここらへんでお暇いたします.