潜入!!合気道の稽古を覗いてみよう! -自主練編-
こんにちは!
今回は私の道場の合気道稽古を覗いてみたいと思います!
私たちは週三回稽古をしているのですが,師範がいらっしゃる日と自主練日があります.
今回は自主練日の様子を皆さんにご紹介したいと思います!!
私は自主練日の指導係をしているので,その日は私が稽古の指導をします.
1.神棚に向かって礼
武道は礼に始まって礼に終わる.道場の畳部屋に入る前にしっかりと神棚に向かって礼をします.合気道では神道式(神社など)と同じ作法をするのですが,出雲大社式の2礼・4拍手・1礼で礼をします.正座をして,清らかな心で神様に礼をしましょう!
2.体操
合気道では体操がとても大事です.柔軟体操の側面もありますが,合気道での動きというのは体操の中に必要な要素が盛り込まれているのです.
一例をご紹介しましょう!
・舟漕ぎ
まず最初に舟漕ぎという体操があります.片方の足を前に出し,両手を前に伸ばします.そしてカヌーなどのオールを持っているようなイメージで,両手を自分の脇に引き寄せます.前に伸ばすときには「エイ!!」,引き寄せるときには「ホ!!」といって,エイホ!エイホ!と掛け声を出しながら舟漕ぎをします.これは合気道で重要な身体の部分,例えば足,丹田(たんでん)などを鍛えるのが目的です.
・展開
これは体変換という身体を回転させる体操です.合気道の動きの中でも最も重要なものの1つです.まず左右のどちらかの足を一歩前に出します.次に,出した足を軸にして身体を180度回転させます.このとき,丹田というヘソの下の部分を意識してそこが上がったり下がったりしないように意識するとより効果的です.スポーツをされている方だと「ピボット」というターンがこの動きに近いでしょう.
・その他柔軟体操
特に手首や腕,首など関節などを柔らかくする体操が多いです.合気道は関節を攻める技が多く,しっかりと柔軟体操をしていない場合,捻挫をする可能性もあります.場合によっては2人組でお互いの柔軟をするという道場もあります.特に手首をしめる技が多いので,身体が硬いなあと感じておられる方はしっかりとやわらかくしておきましょう!
体操は5〜10分かけてしっかりと身体をほぐします.
3.受け身の練習
さて体操が終わったら技を....ではありません!合気道ではもう一つ大事なことがあります!受け身の練習です.
※合気道では受け身がとても大事です.受け身については以下の記事で述べておりますので,ぜひご覧ください!!
私たちの道場では段が上がれば上がるほど受け身の練習量を多くしています.最初のうちは何回も受け身をしていると目が回りますが,回数を重ねていくと三半規管(耳にある身体のバランスを司る器官)がきたえられてだんだん目が回らなくなってきます!しっかりと受け身の練習をしましょう!
さて,前受け身,後受け身をしっかり練習した後は,膝行(しっこう)です!
膝行というのは膝を使って動くものです.まず正座をした後,足首を立てるような形になります.そして,左右のどちらかの足を前に一歩出します.そして身体を前に動かしながら,後ろの足を前の足に引き寄せます.最終的に正座の形になれば一歩進んだことになります!これを次は別の足で進んで...という形で前に進みます.
4.基本技の反復練習
さていよいよ技の練習をしていきます!基本的な技として,私たちは四方投げ・小手返し・入り身投げの3つを挙げています.この3つについてはどの持ち手であってもできるように,初心者から有段者までしっかりと練習します.
また,有段者は級の方にしっかり技を教えることで,全員が共通の技を確実にできるようにします!
※合気道の技を一通り見てもらうことでよりわかりやすくなるかと思います.ぜひこちらの記事を先にご覧になってから一読していただけますとより味わい深くなります!
※合わせて合気道の持ち手を一通り見てもらうことも効果的です.ぜひこちらの記事一読していただけますと味わい深くなります!
5.太刀の技の練習
ここからは応用技です.太刀の練習では全員が木刀を持ち,木刀を振る練習をします.木刀は振り方がしっかりしていないと腕が疲れやすくなります.正しい木刀の振り方を指導していきます.
太刀の練習は道場によっては有段者のみということもあるようですが,私たちの道場では立ち方,構え方,振り方を通して合気道のレベルを高めるため,全員で稽古をしております.
※木刀の振り方についてはこちらの記事で紹介しています.ただ振るだけではなく正しく木刀を使うこと.これが太刀の技を練習する意義です.
6.呼吸
さて1日の稽古が終わりに近づいてきました.最後の稽古は呼吸です.これはお互いに正座をした状態で向き合い,受け側の人が相手の両手の手首を握ります.握られた人は,丹田を下から相手に向かって突き出しつつ,両手を相手に向かって投げ出すような形で前に突き出します.すると相手は後ろにバランスが崩れて倒れます.
これは丹田を中心とした重心移動の練習で,合気道の基本要素を含んでいる大事な稽古です.両手でグイグイ押すだけでは相手が強い場合負けてしまいます.自分の身体の動きに合わせて相手の力をうまく返してあげることによって相手を倒すことができます.
7.神棚に向かって礼
さて,稽古が終了です.稽古後もしっかりと神棚に向かって礼をします.正座をして,清らかな心で神様に2礼・4拍手・1礼で礼をしましょう!
さていかがだったでしょうか?合気道の稽古の様子をご紹介いたしました!
次回は師範がいらっしゃる日の稽古の様子を覗いてみたいと思います!
ではでは,今回はここらへんでお暇いたします.