理系必見!!ベクトル数学と合気道 -ベクトル制御で力を曲げろ!-
こんにちは!
今回はベクトルと合気道について解説していきたいと思います!
この記事のタイトルに衝撃を受けた方がいるかもしれませんが「とある合気道の修行者ブログ」は【とある魔術の禁書目録(インデックス)】というタイトルを参考にしています.
そのなかで一方通行というベクトル操作ができるキャラがおり,名言の1つに「木ィィィ原くゥゥゥゥゥゥゥゥン!!」という宿敵に対して放った言葉があるのです!リスペクトの念を込めてこのような内容にいたしました!笑
さて前置きはこのくらいにしておいて,ベクトルと合気道について話を進めていきましょう.
まず,皆さんはベクトルについて覚えているでしょうか??
「ひええーー,そんなもの高校に置いてきました...」という方のために,まずは基礎的なところから説明していきます!
・スカラーとベクトル
まず,ベクトルとは一体何なのでしょうか?
比較されるものとしては「スカラー」があります.それぞれは次のように定義されます.
スカラー:大きさという量のみ持つ
ベクトル:大きさと方向の2つの量を持つ
ベクトルは矢印で表されます.例えば5という大きさがあったとしましょう.スカラーでは5という大きさならばどんな方向を向いていようと関係ありませんが,ベクトルでは方向が異なると違うものになります.
余談ですが,ベクトルは英語ではVectorです.この名前はラテン語でvehere(運ぶ)という名前が由来のようです.天文学者によって初めて使用されました.
さてベクトルが大きさと方向を持つということがわかりました.方向を持つということはまるで道を進む車のように分岐したり分解したりすることができます.
つまり,「スタートとゴールさえ同じであれば,遠回りしてもよい」ということです.また,ベクトルは足し算や引き算ができるので,何本も足し合わせても良いのです.
・ベクトルの合成と分解
ベクトルにもマイナスの概念があります.ベクトルにマイナスをつけるというのはどういうことかというと「方向が逆向きになる」ということを意味します.
そして,ベクトルは方向と大きさが同じであれば平行移動することが可能です.この考え方は結構重要です.
ここまでの,ベクトルの足し算と,ベクトルのマイナスの概念・ベクトルの平行移動を利用することで,ベクトルを合成したり分解したりすることが可能です.
ということで,ここまでベクトルの基礎的なお話をしてきました!
・ベクトル制御で力を分解する
まずは単純な例でお話をしていきましょう.
合気道をしていると,実際には相手がかなり強い力できたとしても結構軽く流せると思いませんか?
これは合気道では【呼吸】という方法で受け流しているのですが,この【呼吸】の中にベクトルの制御があります.
では具体的に見ていきます.相手がまっすぐ拳(こぶし)を突き出してあなたに殴りかかってきたとします.
そのまま立っていたらその力がダイレクトに突き刺さるわけですが,何らかの方法を使って力を斜めに曲げたとすると,あなたの身体には分解した分の力がかかります.ということは相手の拳の力よりも少ない力で受け止めることができます.
・ちょっとだけベクトルを曲げる
たださっきのはあからさまに力を曲げていたのでちょっと現実的ではありません.
私個人としては,「ベクトルをちょっとだけ曲げるほうがいい」と考えています!
ベクトルを曲げることは,単に力を分解させることではないと思っています.むしろ重要なのは「ベクトルを曲げられたことによって相手の重心がずれる」ということなのです!!
さらに奥義に入っていくと,あからさまに重心をずらしてしまうと,相手に技を悟られて反撃される可能性があるのです.これでは合気道の技の良さが半減してしまいます.
ということで「相手が重心をずらされたことに気づかないレベルでベクトルを曲げる」ことが大事になります!
さらに合気道では力の吸収なども使っているのでベクトルの分解だけやればいいというわけではありませんが,この考え方はかなり重要なのではないかと思います!!
ということでいかがだったでしょうか?今回は合気道にベクトル制御を導入して相手の力を曲げるということを説明してきました!
合気道は本当に微妙な動きの要素が積み上がって技を完成させています.私はこの力の使い方を色んな分野を使って解明していきたいと考えています.
今後もお楽しみに!
ではでは,今回はここらへんでお暇いたします.