とある合気道の修行者ブログ

ようこそ!合気道のあれこれについて気ままにつぶやくブログになっています.ゆっくり見ていってください

忍者と合気道

こんにちは!

 

今回は忍者と合気道の組み合わせでお話したいと思います!

武道(武術)と忍者という面白い形でお話ができそうです.

 

さて,忍者と聞いて「全く聞いたことがない」という方はおそらく少ないのではないでしょうか.

アニメ・時代劇あらゆる場所で私たちは忍者というフレーズを聞いたことがあります.また,伊賀や甲賀などの忍者を知っているという方も多いのではないかと思います.

 

でも具体的に忍者ってどんなことしてたの?と言われるとうーんってなりますよね.

まずは忍者についてみていきましょう!

 

※今回のお話は初めてみるものも多く,様々なサイトを参考にさせていただきました!ありがとうございます.以下に参考にさせていただいたサイトを掲載いたします.

 

忍者の役割

https://www.touken-world.jp/tips/51512/

 

忍者の呼び方

https://www.iganinja.jp/ninja/ninja/index.html

 

 

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・忍者ってどんなことするの?

 

忍者というのは,現代の言葉ならば『諜報員』が当てはまるでしょう.忍者の起源は古代中国の諜報員であった『間諜(かんちょう)』ではないかと言われています.

間諜(かんちょう)は以下の5種類の運用方法に分かれていました.

 

・郷間(ごうかん):

敵国に暮らす一般市民を取り込んで密告者に仕立て上げ,敵国内の情報を収集する.

 

・内間(ないかん):

敵国の重要なポジションにあって不満を持っている者に賄賂を渡し,味方にした上で自分の有利になるように動かす.

 

・反間(はんかん):

自分の国に侵入してきた間諜(かんちょう)を取り込んで,分の有利になるように2重スパイにする.

 

・死間(しかん):

あえて敵国に捕まり嘘の情報を流したりして,敵国を混乱させる.

 

・生間(せいかん):

敵国に侵入して情報収集し,うまく抜け出して自国に戻り情報を伝える.

 

んー,まさにスパイそのものといった感じですね!情報をいかに持っているかで戦の状況というのは大きく変わります.だからこそ諜報員を使ってうまく情報を収集したり,敵国を偽の情報で混乱されたりするのですね!やはり情報戦というわけです.

 

 

忍者はなんと驚いたことに飛鳥時代からいたようです!!

呼び方は以下のようでした.

飛鳥時代志能便(しのび)

奈良時代伺見(うかみ)

戦国時代:間者(かんじゃ),乱破(らっぱ)

江戸時代:隠密(おんみつ)

大正時代:忍術者・忍者(にんしゃ)

 

結構呼び方が変わっていますよね.何よりも驚きなのが,飛鳥時代ですでに「しのび」と言われていたことですよね!

 

・忍者の使命

日本では生間がもっとも重要な役割だったそうです.

忍者は敵国に忍び込んだ上で生きて自分の国に帰ってこなければなりません.いくら情報をうまく手に言いれたとしても,途中で見つかったりして死んでしまっては情報が御方の耳に入りません.なんとしても生き帰るとうことが重要だったわけです.

 

アニメなどをみていると,忍者は手裏剣をバンバン投げていたり戦闘モード全開のようなイメージがありますが,あくまでも忍者は諜報員です.人に見つかったりするとそれだけリスクが高まります.実際には人目につかないところを進んだり,とにかく敵から逃れることが重要でした.

 

敵から逃げるというのはもちろん逃げ方などもあるわけですが,もしどうしても戦闘状態になってしまった場合は,護身術などを使っていたようです.

 

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・忍者の武術:『忍者八門』

忍者には『忍者八門』という武術があったようです.早速見ていきましょう.

 

・骨法術

骨法術は古来より相撲の原型として伝わった格闘技「手乞」をルーツとする古流武術のようです.骨法は『投・極・打』の内の打撃に重点を置いた格闘技で,掌底や浴びせ蹴りなどの技を持っています.

 

・気合術

相手の心の隙を突いて気迫負けさせる技です.相手を金縛りにかかったように動けなくします.超人になると遠距離の相手を触れることなく倒していたようです.凄まじい.

 

・剣術

剣術というと時代劇やチャンバラのようなイメージを持たれると思いますが,忍者が学んでいた剣術は戦国時代発祥のもので確実に相手を仕留めるためのものがほとんどであったと考えられています.

 

・槍術

槍術は戦国時代に重宝されていました.刀よりも速く相手を突くことができます.また長さを生かして相手を叩きのめすこともできます.

 

・手裏剣術

忍者といえば手裏剣のイメージがあるのではないでしょうか.遠くから相手と戦うことなく一方的に圧倒できるのが強みといえるでしょう.

 

・火術

火術は火薬などの調合や火薬を詰め込んだ道具の扱い方についてです.化学の力を護身用に使っていたということですね.

 

・遊芸

「軽業」というものを教えることのようです.アクロバティックな動きを学ぶことが目的です.

 

・教門

一般常識などを学ぶことで,一般人の中に紛れ込みます.忍者といえば忍び装束というイメージがありますが,常に着ているわけではありません.ときには一般人のように振舞うこともあるのです.

 

 

合気道と忍者

忍者は護身術はとにかく敵との戦闘を避ける,相手に攻撃をさせないということが目的なので,あの手この手で敵を翻弄します.合気道はその点においては何でもありというわけではありません.

しかし,可能な限り戦闘を避けるという点において合気道も忍者も同じなのではないでしょうか.

 

合気道も積極的に相手に立ち向かっていくというものではありません.あくまでも護身術として側面があり,さらには相手を傷つけることも可能な限り避けます.

特に気合術などは合気道の奥義にも近いものがあるのではないかと思います.以前に「先の先」という記事を書きましたが,先の先がうまくできると相手は金縛りに遭ったかのように動けなくなってしまいます.気合術と先の先に関連するものがあるのかは分かりませんが,どこか似たようなものを感じます.

 

※先の先についてはこちらの記事をお読みいただければと思います!!

aikitommy.hatenablog.com

 

これはアニメのイメージになるのですが,忍者は回転運動をよく使っているように思いました.例えば受け身を取る,宙で回転するなどやはり回転運動というのは回避能力に優れているのでしょうか.合気道では「展開」といって足を円を描くように動かします.これは相手の攻撃線から自分を外し相手の死角に入ることが目的です.

 

合気道は様々な武道や武術がミックスされてできたので,忍者の使う武術の中にも似た要素があるのではないかと考えています.

 

 

さていかがだったでしょうか?今回は忍者について見てきました.アニメのようにアクロバティックな戦闘を繰り広げる忍者にももちろん魅力がありますが,現実の忍者にも魅力がたくさんありました.

諜報員として暗躍し,確実に敵国から情報を収集して生きて帰る.生きる術として忍者をしっかり勉強することに価値があるのではないかと調べる中で感じました.

 

ぜひ皆さんも忍者になってたくさんの情報を収集してくださいね!

 

ではでは.今回はここらへんでお暇いたします.

 

 

 

合気道に興味が出たという方へ,合気道ってどんなことをするの?という疑問に答えるためにこちらの記事をご用意いたしました!ぜひご覧ください!

aikitommy.hatenablog.com